そーだメモ

オタクのブログです。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンを観て(その2)

『君は自分がしてきたことで、どんどん身体に火がついて燃え上っていることを、まだ知らない。』

『いつか俺が言ったことが分かる時が来る。そして、初めて自分が、たくさん火傷していることに気付くんだ。』

『してきたことは消せない。でも……君が自動手記人形としてやってきたことも、消えないんだよ、ヴァイオレット・エヴァーガーデン

 

 

今回は、以前に書いた感想であまり言及しなかったことに触れていきます。

souda0141.hatenablog.com

 

 

主人公のヴァイオレットは「業」、言い換えれば十字架を背負っている。

彼女は数多くの人を殺めてきたという過去を持つ。

親の顔すら知らず孤児として育ち、身寄りのないところを軍人に拾われ、人殺しの道具として扱われていた。

作品内でも記載があるが、彼女は14歳(推定)の少女であり、中学2年生くらいとイメージしてほしい。

 

「そんな境遇だったら、どうしようもなかった 」かもしれない。しかし、己の境遇について彼女はそう思わない。

『誰かにとっての大切な人の命を奪ってきた。』

代筆の仕事を重ねていくたびに己が犯してきた罪に真正面から向き合う。

彼女にとって世界の全てであったギルベルトがそばにいない状況を加味しても、たった14歳の少女が背負うには大きすぎる十字架である。

恐らくこの先、彼女は一生「私は幸せになってもよろしいのでしょうか。」と自問し続けるであろう。

美麗な映像とキャラクター、愛を描いたストーリーに注目されがちだが、上記で述べたような点が根底にあることを忘れてはいけない。

 

 

9月に公開の劇場版では、ヴァイオレット・エヴァーガーデンという少女の物語の終わりが描かれる。

予告映像を見る限りでは、結末は分からないが、過程は原作と異なるストーリーになるのではないかと思います。

なので、周りの人が良いと言ってたけど、観る機会逃したなぁと思っていたアニメ未視聴の方も今から追いつけます。Netflixのみで観れます。

なお、現在1ヶ月の無料トライアルのようなものは無いですが、月額800円というプランがありますので、本作とその他気になる作品観たら更新期限までに解約してしまうのも一つの手です。

 

 

未視聴の方は今のうちに観てくれーーーーーー

劇場版公開後に観てないことを後悔するかもしれないからさ〜〜〜〜〜〜

 

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P.S.

円盤1巻に収録されているオーディオコメンタリーで、石立太一監督とキャラクターデザインの高瀬亜貴子さん、シリーズ演出の藤田春香さんのやり取りが何だか緩くて面白く、円盤2巻のオーコメではヴァイオレット役のオーディションに関するお話もあり、他では聞けないお話も盛りだくさんなので、円盤買って損はないと思います。

 

ではでは!!