そーだメモ

オタクのブログです。

わたしの、あなたの、日々樹渉です・・・・・・☆

あなたのあんさんぶるスターズはどこから?

 

私はTVアニメきっかけの転校だったのだが、アニメ視聴中の日々樹渉に対する印象は【奇想天外キャラ】という程度で、

「存在感がありすぎる」

「Amazing!が耳に残るな・・・」

江口拓也は天才」

おおよそそんな感想だったと記憶している。

ただ、エレメントのエピソードあたりで【何だか一筋縄ではいかない雰囲気を持っている】という印象に変わり、気になるアイドルとして記憶の片隅に残っていた。

 

話が少し横道に逸れるのだが、アニメは全く知識のない状態で見始めた。

ただ、そんな私が楽しく視聴できるほど話の構成や演出が優れていたように思う。

それは、アニメ視聴後にズ!の膨大なストーリーを読めば読むほど、

「アニメはよくまとめた方だよ・・・」

「流星隊の追憶エピソードはたくさんの人に知ってほしい内容だけど、アニメで描くには説明が難しいし、とにかく話数が足りない。」

「次回予告で、ジャッジメントやエレメントの文字が見えた時にざわついていた皆様の気持ちが今ならよく分かる。」

などと感じたからだ。

もちろん、昔からあんスタを好きでいる方々は違った感想を持っているかもしれないが、私のような新参ヤロ〜にとって、アニメはどハマりするきっかけになったということだけはここで述べておきたい。

 

 

 

さて、本題に戻ると、渉は人一倍、人間が好きだ。

周りの人間にちょっかいをかける行為も突拍子もない行動のどちらも、自分に興味を持って関わってほしいという気持ちの現れではないかと思う。

だが、彼は類まれなる才能によって普通の社会で自由に生きることは許されず、人々の理解や共感から遠く離れ、孤独に眺めるしかないという矛盾性も抱えている。

喜んでほしくて、笑ってほしくて、そんな理由から習得した知識や技術が増え、天才である自分が進化すればするほど、隣に立っていた人たちは彼から遠ざかり、まるで役者と観客のような立ち位置へと変わっていく。

何よりも、周囲から求められたものを実現できてしまう才能を持ち合わせていたことが最大の悲劇であるように思う。

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だからこそ、同格の才能を持ち合わせていた他の五奇人の存在は彼にとってかけがえのないものであったはずだ。

 

『求められ続けるという重圧と普通への渇望』

『研ぎ澄まされた高い芸術性』

『現実との乖離』

『恵まれた者が抱く孤独と空虚感』

 

彼らと出会い、短い間でも共にいた時間が得られた時点で、渉は己の身に余る幸福を手にしたと感じていたのではないだろうか。

どれほど素晴らしい演劇であっても終わりがくることを生粋の役者である渉は誰よりもよく理解している。

それ故に、英智が彼らを傷つけたことより、五奇人として巡り合わせてくれたという感謝の方が彼の中では大きかったのだろう。

あの時に英智に向けて言った「ありがとう」は皮肉でもなんでもなく、心からの感謝であり、『日々樹渉』らしさがよく現れていた瞬間であったように思う。

 

 

ここで、日々樹渉という人物を語るにあたり、演劇部で長く共にいた真白友也と氷鷹北斗の両名について語らない訳にはいかない。

 

友也は特別な才能を持ち合わせない"普通"の人間であるにも関わらず、渉が抱える孤独に気づき、肩を並べたいと追いかけてくる。

英智と重なる点もあるが、何よりも"普通"の人間が途方もない夢を追いかけている姿が愛おしく、危うく感じていたのだろう。

彼が夢を叶えて並び立つことを心のどこかで期待しながらも、挫折して離れていってしまう可能性があることも理解しているのだ。

 

一方、北斗は周囲からの期待に応えようとし続け、常に役を演じているかのような状態になっている。そして、素質と才能という違いはあれど、恵まれたものを持ち合わせているが故に期待に晒され続ける。

そんな姿に『もしもの自分』を見たのかもしれない。

北斗の気持ちや心が壊れる危うさを誰よりも理解できる。そして、このあたりの親心のようなものはあの舞台に共に立たせたことからも汲み取れる。

 

渉は演劇部の活動を通して、自分を突き放さずに身近にいてくれた彼ら2人の将来起こりうる悲喜劇も含めて見守っていたのだろうと思う。

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その中で、普通の青春生活を謳歌させてくれただけでなく、才能の違いを乗り越えて本気で同じ舞台に立とうとしてくれたことに対する喜びは彼にとって、いかほどのものであっただろうか。

 

 

さて、ここまでいろいろ書き連ねてきたが、彼の根底にあるのは「自分のせいで誰かの人生が悲劇になるくらいなら、道化となって嘲笑を受けても構わない。」という思いなのだ。

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奇想天外な言動の裏に隠された、思いやりや優しさにぜひ気づいてほしい。

そして、改めてエピソードを読み直すと、違った景色が見えるのではないかと思う。

 

ちなみに、英智との関係性についてあまり深掘りしなかったのは自分の中で言語化しきれていないのもあるが、本気で書こうとすると、+2,000字くらい必要そうだと思ったからである。

 

 

 

最後に、ここまで読んでいただいた方ならお察しかもしれないが、私が日々樹渉という人間を心底好きになったのは演劇部の返礼祭ともいえる「スカウト!透明と仮面」のエピソードを読んだことがきっかけであり、その中で最も印象的な言葉を紹介したい。

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印象に残った理由は全くの別作品のキャラクターが関わってきてしまうので、ここで詳細を語ることは控える。いつか2人を同時に取り上げた記事も書いてみたいが、現状はキャラに対する情報や理解がまだまだ足りない。

家庭環境や幼少期に関する情報はなく、家の外観しか知らない。

家庭内でどのように両親と会話しているのか、兄弟はいるのか、小学生の頃はどんな感じであったのか、知りたいことは山ほどある。

 

幼少期の日々樹渉・・・だと・・・?!

 

 

 

P.S.

少し前の私は、あんスタ好きな会社の同僚から大型アップデート前までなら過去エピソード読み放題という情報を得て、仕事の合間を縫いつつ土日にまとめて見まくっていた。

ある時、時間が足りないと泣きついたら「オートで放置しときゃいいじゃん。」と言われて、愕然とした。

「みんなそうやってるよ。」と苦笑してこちらを見ていたあの表情はなかなか忘れられそうにない。

 

 

ではでは

 

 

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